2009年7月8日水曜日

ホッピーが好きだ

IT関係の人は若い人が多いのでホッピーのことを知らない人も多いと思う。会社の飲み会でホッピーが置いてあるお店に行ったことがあって、喜んで飲んでいたら、「それ一体なんですか?」と怪訝そうな顔で見られたことがある。

ホッピーとは発泡酒の祖先みたいなもので、ビールテイストの代替飲料である。ホッピービバレッジという会社が戦後のビールが手に入りづらい頃に作ったものだ。昭和の飲み物である。

ホッピーは単体ではアルコール度が殆ど無い(ゼロではない)ので、焼酎で割って飲むことになる。割る焼酎として最適なのは俗に言うキンミヤ焼酎という甲種の焼酎だ。

ホッピーを飲むきっかけになったのが自分の尿酸値の高さ。悪化すると通風になると言われる高尿酸値症というやつだ。実際に足が痛くなって病院で検査したこともあるのだが、そのときは症状が軽くて通風という診断にまでは至らなかった。しかし、毎年の血液検査では要観察という結果になるので予備軍であるのは間違い無いようだ。

ビールを飲むのが好きなのだが、ご存知の通りビールは尿酸値を上げる因子であるプリン体を多く含むので尿酸値に良くない。(実際には魚卵系がもっと悪くて、私はフォアグラを食べると通風の軽い発作が一発で来る)ホッピーは焼酎で割って飲んだとしてもプリン体がかなり低いので安心して飲めるというわけだ。

正直言って、ホッピーにビールの味をそのまま期待するとがっかりすることになると思う。最近の第二のビール、第三のビールのほうがよほどビールに近い味がすると思う。ホッピーは似非ビールテイストを楽しむ飲み物なのだ。

ちなみにホッピーは今では東京の下町近辺を中心に商売をしているようで、関西でホッピーを飲むのはかなり難しいらしい。(飲み屋でも数件しか扱っていない模様)キンミヤ焼酎なんてものも私は今住んでいる下町に引っ越してくるまでは見たことが無かったのだが、近所のスーパーや酒屋には皆置いてあるので下町限定で需要が多いのだろう。

飲み屋に行くと、良くチューハイのように氷を入れたジョッキとホッピー+焼酎が出てくることがあるが、これは邪道だそうである。本来はキンキンに冷やしたジョッキあるいはグラスにこれまた凍る寸前まで冷やしたキンミヤ焼酎を入れて、そこにホッピーを注ぐのだそうだ。家ではグラスを冷やすまではしないが氷を入れない飲み方で飲んでいる。近所の酒屋さんでは業販用のホッピー(量が小売のものよりも多い)を配達してくれるので、ケースで買って飲んでいる。

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